かえるの家

イラスト、占い、レビューなど色々です。

川西英展に行ってきた話(絵は鏡)

 

1.母に美術館に誘われる

 

 

母が珍しく、この川西英展に行きたいというから

私もついていった。

 

母が若い頃、良くこの方の作品を見ていたのだそう。

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2.神戸ゆかりの美術館に行く

 

神戸ゆかりの美術館に行った事はあったが、

10年くらい前の話だった気がする。

 

ファッションミュージアムと併設されていた記憶がある。

 

着いてみると近くの広場でハロウィンのイベントが

やっていた。

 

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3.川西英さんの作品と出会う

 

創作版画家として名高い川西英は、生涯に3度、百景と題する風景連作を制作しました。一度目は木版画の代表作「神戸百景」(1933~36)、二度目は水彩画の「新神戸百景」(1952~53)でした。

三度目は神戸新聞社の連載用にポスターカラーで描いた「兵庫百景」(1962~63)です。

 

インターネットミュージアムより引用(下記リンク)

https://www.museum.or.jp/event/106911?fromname

 

木版画、水彩画、ポスターカラー

画材は違えど、そのどれもがシンプルかつ大胆な

タッチで美しい風景を切り取っています。

 

初見ですし、生まれた年代も違うのに

泣きたいほど懐かしく感じるのは優しい色彩の

せいでしょうか。

 

 

4.そのバイタリティに驚く

 

神戸百景は木版画ですから、木の板を掘っていく大変な工程があります。

 

4版だとその工程を4回繰り返すのです。

 

そんな大変な工程で作られている作品が所狭しと

並べられている様は圧巻でした。

この神戸百景を描き終えた後も、亡くなるまで絵の制作を続けられたわけですが、直接現地に行き

取材をして作品を制作するわけです。

 

なんてパワフルな方なのだろうと私は感心して

しまいました。

 

 

5.絵は鏡

 

川西英さんが真摯に絵に向き合っている姿に

私はとても感動していました。

 

絵が人の胸を打つのは、人が絵に惹かれる理由は

絵は全てを正直に映し出すからだと思います。

 

絵を見ると、その人の人生や、価値観、当時の時代背景、時に今の自分の感情までも見えてきます。

 

この前コテンパンに落選したのに

それでも描いてみる訳(内藤ルネ展に行ってきた) - かえるの家

 

また描きたくなってきましたよ。